次回日程

  • 12月22日(日)
  • 11月13日(水)~ 12月05日(木)
  • 筆記
  • 全国主要4都市

企業インタビュー

10年後を見据えた中国語人材の育成としてHSKを導入

「日揮株式会社」
日揮株式会社
10年後の中国語人材を育成する必要性
弊社は日本初のエンジニアリング会社として誕生し、日本から世界へ、そして石油・ガス等のエネルギー関係プラントの建設から、医薬品工場、病院建設、更にはエネルギー、環境分野への事業投資などビジネス領域を拡大しています。隣国中国も弊社が重要視している国の1つになります。現在、弊社内ですぐに中国語が必要である社員はごくわずかです。 しかし、周知の通り、中国の成長は目覚ましいものがあり、10年~15年後にはさらに大きなマーケットになっていることが予想されます。中国でビジネスをするに当たって、当然ビジネスレベルで現地の言葉を話せる必要がありますが、語学はその時になって研修を始めてもすぐにできるようになるものでもありません。 そのため、弊社では10年後に約10%の社員をビジネスレベルで中国語を話せるようにすることを目標に、2012年の4月から「中国語の啓蒙活動」をスタートさせました。
中国語を社員に学んでもらうための活動
社員に自主的に中国語を学習してもらうために、まずはきっかけを与えたいと考え、中国語の講座などに加え、「三国志」や「中国茶」などをテーマにした中国文化の講演や、中国でビジネスを展開する上でのポイントなどの講演を行っています。

これにより、中国という国に興味を持ってもらい、語学を習得する意欲を向上させようという取り組みです。若手社員を中心にエントリー制で参加してもらい、現在300名程度の社員がこの活動に参加しています。
HSKの導入
弊社では、中国語を学んでもらうための一つの取り組みとしてHSKを社内で実施し、社員に受験を呼び掛けています。HSKは中国政府公認であり、国際的に通用するという点が採用の一番の理由です。

また、HSKは級別になっているので、自分の今のレベルを確認しながら、1つの級を目指して学び、合格できれば次のレベルを目指す、という分かりやすい目標となることもHSKを選択する上での理由となりました。 会社としては、中国語を学ぶきっかけとして、比較的難易度が低く、短期間の対策で合格が目指せるレベルである1級を「まずは受けてほしい」と社員に声をかけています。その効果もあり、呼び掛け始めて約1年半で、これまで2回の社内試験を実施し、180名程度の社員が受験しました。
今後の展望
学ぶきっかけを会社として提供し、中国語を学ぶ後押しができるよう、今後はさらに多くの社員にHSK1級を受験してもらうとともに、社員の習熟度を見ながら、レベルの高い2級・3級と試験を実施していき、全社的に中国語レベルを上げていきたいと考えています。

こうした地道な取り組みと社員一人一人の努力が10年後の会社やビジネスを作り上げていくのだと考えています。